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ニトロソアミン nitrosamine

翻訳|nitrosamine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニトロソアミン
nitrosamine

ニトロソ基をもつアミン。一般式 RR'N-NO で表わされる化合物の総称。黄色油状の液体,または固体。第二アミン亜硝酸を作用させて得られる。硫酸の存在下でフェノールと反応させてからアルカリ性にすると,インドフェノールの青紫色を呈する。

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栄養・生化学辞典の解説

ニトロソアミン

 分子内にニトロソアミン

をもつ物質の総称.発がん性がある.亜硝酸とアミンが酸性条件下で反応すると生成する.

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世界大百科事典 第2版の解説

ニトロソアミン【nitros(o)amine】

上記の一般式で表される化合物(N‐ニトロソアミン)をさす。通常,第二アミンに由来するニトロソアミンのみが安定に存在する。第二アミンを酸性条件下に亜硝酸と反応させると得られ,また,塩化ニトロシル,四酸化二窒素,NOBF4のようなニトロシル化合物を用いても合成できる。脂肪族ニトロソアミンは黄色の液体か低融点の固体で水に溶ける。芳香族ニトロソアミンは水に溶けない。N‐ニトロソアミンは環境性発因子として近年注目を集めており,薫製食品,ビールなどから検出されたとの報告もある。

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大辞林 第三版の解説

ニトロソアミン【nitrosamine】

基 =N-NO をもつ有機化合物の総称。第二級アミンに亜硝酸を作用させて得られる黄色油状液体または固体。発癌性をもつものが多い。ハムやソーセージに発色剤・防腐剤として存在する亜硝酸塩からヒトの体内でも生成する。ニトロサミン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニトロソアミン
にとろそあみん
nitrosaminenitrosoamine

一般式RR'NNOで表される化合物の総称。ニトロサミンともいう。第二アミンに亜硝酸を作用させると得られる淡黄色油状の液体または固体で、水に不溶、有機溶媒に可溶。

 ジメチルニトロソアミン(CH3)2NNO、ジイソプロピルニトロソアミン[(CH3)CH]2NNOなどがその例で、変異源性は弱いが、発癌(はつがん)性が強い物質である。食品中に含まれる第二アミンと食品発色剤の亜硝酸ナトリウムが体内で反応して発癌性のニトロソアミンを生成する危険性が指摘されているが、その危険度ははっきりとはしていない。
 1分子中にニトロソ基-NOとアミノ基-NH2をもつ化合物もニトロソアミン類と総称される。たとえば、N,N-ジメチルアニリンをニトロソ化したp(パラ)-ニトロソジメチルアニリンなどはこれにあたる。[加治有恒・廣田 穰]

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世界大百科事典内のニトロソアミンの言及

【癌】より

…癌を完全に定義づけることは難しいが,ひとまず次のようにいうことができる。すなわち,〈癌とは,多細胞生物の体の中に生じた異常な細胞が,生体の調和を無視して無制限に増殖し,他方,近隣の組織に浸潤したり他臓器に転移し,臓器不全やさまざまな病的状態をひき起こし,多くの場合生体が死に至る病気〉である。 癌は多細胞生物の病気であって,細菌やアメーバなど単細胞生物には癌はない。多細胞生物では,1個の生殖細胞が分裂増殖し,さまざまな器官に分化し,全体として調和のとれた個体として活動している。…

※「ニトロソアミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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