ノースカロライナ州(読み)ノースカロライナ(その他表記)North Carolina

翻訳|North Carolina

デジタル大辞泉 「ノースカロライナ州」の意味・読み・例文・類語

ノース‐カロライナ(North Carolina)

米国東部の州。州都ローリー。東は大西洋に面して砂州列があり潟湖が発達。西は山脈が走る。タバコ栽培や工業、家具製造が盛ん。独立13州の一。→アメリカ合衆国補説

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノースカロライナ州」の意味・わかりやすい解説

ノースカロライナ〔州〕
ノースカロライナ
North Carolina

アメリカ合衆国東部,大西洋に面する州。州都はローリー。地名はイングランドのチャールズ1世の土地という意味に由来。地形は東部の海岸平野,中部の山麓台地,西部のブルーリッジ山脈より成る。海岸付近は湿地多く,その西部は肥沃な土壌を形成。海岸平野と山麓台地との間に滝が多い。この滝を利用して古くから織物,たばこ,家具工業が発展。州域は,「空の国」と呼ばれ,夏は保養地域となる。気候は南東では亜熱帯,山間地域で大陸性,年平均気温 15℃。年降水量 1270mm。 1524年フランス人が初めて探検,のちにイギリス人が定住し,カロライナ植民地をつくった。 1712年以降南北に分離。 75年イギリス政府任命の知事を追放して独立を宣言,89年合衆国の 12番目の州となる。独立十三州 (→十三植民地 ) の一つ。 1861年南部連合に参加し,68年合衆国に復帰した。南北戦争以前はプランテーション経営の中心で,黒人奴隷人口は全体の 30%以上を占めた。現在でも農業が主で,タバコの産額は全米第1位。そのほか綿花,ナンキンマメトウモロコシを産出し,ウシやブタの飼育のほか,ブロイラーを多産植物種類は多く,林業も盛ん。工業は現在でもたばこ製造を中心に綿工業,家具製造が行われる。ローリー,ダラム,チャペルヒル近辺のリサーチトライアングル地区は,大学や研究機関が集中した学術研究地区であるとともに,テクノポリスとしてコンピュータなど各種ハイテク産業が集積している。面積 13万6397km2。人口 953万5483(2010)。

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