ノーススロープ(その他表記)North Slope

改訂新版 世界大百科事典 「ノーススロープ」の意味・わかりやすい解説

ノース・スロープ
North Slope

アメリカ合衆国アラスカ州北部の油田地帯。ブルックス山脈北極海にはさまれて東西にのびるツンドラ地帯で,コールビル川が北流する。1968年に石油が発見されて以来,石油開発が進められてきた。プルドー・ベイ中心とし,原油埋蔵量は1.6兆lと推定されている。フェアバンクスからはハイウェーがプルドー・ベイまで通じる。パイプラインは,アラスカ湾岸のバルディズまで1300kmにわたってのびる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーススロープ」の意味・わかりやすい解説

ノーススロープ
North-slope

アラスカの北極海に面した北側斜面一帯をいう。この地域のプルドー湾で 1968年に大油田が発見されて注目を浴びた。地域全体での確認埋蔵量は 200億バーレルといわれる。アメリカは従来の油田の生産量が低下し,石油資源枯渇の懸念から,この地域の油田開発に重点をおいている。当初は原油の輸送問題があったが,77年アラスカ・パイプラインが開通し,解決した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android