ブルックス山脈(読み)ブルックスサンミャク

デジタル大辞泉 「ブルックス山脈」の意味・読み・例文・類語

ブルックス‐さんみゃく【ブルックス山脈】

Brooks Range》米国アラスカ州北部の山脈全体北極圏内にあり、約1000キロメートルにわたって東西に走り、カナダユーコン準州に達する。最高峰は、カナダ国境近くのイスト山(標高2763メートル)。長年にわたる氷食の影響で、峻厳山容を示す。中央部は北極圏の扉国立公園東部北極圏国立野生動物保護区に含まれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブルックス山脈」の意味・わかりやすい解説

ブルックス山脈
ぶるっくすさんみゃく
Brooks Range

アメリカ合衆国、アラスカ州北部の山脈。カナダ国境からホープ岬まで東西方向に走る。アラスカのほかの山脈ほど高くはないが、氷食作用を激しく受けたために険しい山容を示す。最高峰は国境に近いマイケルソン山(2816メートル)である。古生代石灰岩や珪(けい)岩を核として、ペルム紀(二畳紀)から白亜紀に至る堆積(たいせき)岩が取り巻いた地質構造をもつ。造山運動はジュラ紀から始まるが、現在の山脈を形成した隆起運動は第三紀の後期である。山脈の北側はフット・ヒルズという丘陵性の台地で、その北側に北極海の海岸平野が広がる。山脈の南側はユーコン川やその支流のコユカク川の平野が広がる。

[鶴見英策]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルックス山脈」の意味・わかりやすい解説

ブルックス山脈
ブルックスさんみゃく
Brooks Range

アメリカ合衆国,アラスカ州北部の山脈。全長 1000km。幅 130km。ロッキー山系の最北部をなすが,南方アラスカ山脈,南東方のマッケンジー山脈とは,ユーコン川およびポーキュパイン川低地によって分離されている。山頂の高さは西部で平均 900m,東部では 2700mに達し,最高峰はカナダ国境に近いイスト山 (2761m) である。全体が北極圏内にあり,樹木限界を越えているので,樹木はまったく生えていない。中央部はゲーツ・オブ・ザ・アークティック国立公園・自然保護区に含まれる。

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