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ハキリアリ ハキリアリAtta sexdens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハキリアリ
Atta sexdens

膜翅目アリ科。フタフシアリ亜科に属するアリで,体長約 10mm。このアリの大型働きアリ木の葉を大腮で切取って巣まで運ぶ習性でよく知られる。樹上に上がり,若い葉をつけ根から切取って下に落し,これを体長の2倍ほどの大きさに切って,大腮ではさんで頭上にかざして運ぶのである。このアリは巣中でキノコを栽培し,これを食べて生活するが,葉の切片はこのキノコ栽培の材料となる。巣内の中型働きアリが葉をさらに細かく刻む分業もみられる。この属のアリは北アメリカ南部から南アメリカにかけて 200種ほどがおり,本種はその代表種。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハキリアリ
はきりあり / 葉切蟻
leaf cutting ant

昆虫綱膜翅(まくし)目アリ科の昆虫のうち、木の葉を切り取って巣に運ぶ習性のあるAttini族のアリ。葉片を大あごでくわえ、頭上にあげて運ぶのでパラソルアリともよばれる。アメリカ大陸の熱帯から亜熱帯地域に分布する。地中に巨大な巣をつくり、持ち帰った葉をかみ砕いて、そこに菌(キノコ)を栽培し、それを食用にしている。菌種はアリの種によってかなり一定している。雌(女王)は口下嚢(こうかのう)に菌糸を蓄えて結婚飛行に飛び立ち、新たに菌の栽培を始める。[山内克典]

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