世界大百科事典 第2版「ハゲタカ(禿鷹)」の解説 ハゲタカ【ハゲタカ(禿鷹)】 ともに腐肉食であるタカ目コンドル科のコンドル類,あるいはタカ科のハゲワシ類に用いられる通称。鳥学上はハゲタカの名のつく鳥はなく,英語のvultureは,旧世界ではハゲワシ,新世界ではコンドルと呼ぶのが正しい。両者は生態も形態も似るが,分類学上はやや縁が遠い。なお,ハゲワシもコンドルもともに死体に群がって腐肉を食べる鳥であることから,私利私欲のために弱者を食い物にする悪者のたとえにも使われる。【竹下 信雄】 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報