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ハナカミキリ Lepturinae; lepturid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハナカミキリ
Lepturinae; lepturid

鞘翅目カミキリムシ科ハナカミキリ亜科に属する昆虫の総称。大部分は昼間活動する細形のカミキリムシで,肢が長く,頭部は長く前方に伸び,頸部が細くせばまって自由に動かしやすくなっている。色彩の美しいものが多く,花上にみられる。夜行性のものも少数あるが,体色は地味で目立たない。日本産は 120種余を含む。アカハナカミキリ Corymbia succedaneaは体長 12~22mm,体は黒色で,前胸と上翅は赤色。夏季花上にみられる普通種で,北海道,本州,四国,九州,サハリン,朝鮮,シベリアなどに広く分布する。ヨツスジハナカミキリ Leptura ochraceofasciataは体長 13~20mm,一般に体は黒色で前胸背は黄金色微毛におおわれ,上翅には黄褐色の4横帯があるが,地域変異がある。雄の後肢脛節は先端近くで太くなる。北海道,本州,四国,九州,サハリン,千島列島などに分布し,平地,山地の花上にみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハナカミキリ
はなかみきり / 花天牛

昆虫綱甲虫目カミキリムシ科ハナカミキリ亜科Lepturinaeの昆虫の総称。北半球の温帯域に多く分布しており、一部が熱帯や南半球に産する。日本には150種近くがおり、一般に中形から小形、細形で上ばねは後方へ多少とも細まることが多い。色彩は黄、赤から黒色で、模様のあるきれいな種類も多く、金属色のルリハナカミキリAnoplodera cyaneaなどもある。頭は前方に突き出し、首はくびれ、前胸は後部が広い鐘形のことが多く、前脚の基節は円錐(えんすい)形に近い。成虫は春から夏にかけて花に集まり花粉を食べる昼間活動性のものが大部分であるが、ハイイロハナカミキリRhagium japonicumなど花にこないで枯れ木、倒木にくるもの、ケブトハナカミキリCaraphia lepturoidesのように夜間灯火にくるものもある。雌は枯れ木や伐採した木に集まって産卵し、幼虫はそれら枯れ木や朽ち木の皮下や材を食べて育つ。なお、上ばねが短小になり、一見ハチのようでよく飛ぶホソコバネカミキリ属Necydalisなどもこの亜科に含められている。ハナカミキリの代表的な種には、アカハナカミキリCorymbia succedanea、ヨツスジハナカミキリLeptura ochraceofasciataなどがある。[中根猛彦]

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世界大百科事典内のハナカミキリの言及

【カミキリムシ】より

…これらの種類は夜間,樹液や灯火に飛来する。一方,ハナカミキリ類,フトカミキリ類,カミキリ類(亜科)には昼活動するものが多く,美しい色彩が見られる。ヨツスジハナカミキリ(イラスト)などハナカミキリ類は花に飛来し,花粉やみつを食する。…

※「ハナカミキリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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