日本大百科全書(ニッポニカ)「ハビタブルゾーン」の解説
ハビタブルゾーン
はびたぶるぞーん
habitable zone
天文学上で考察される、生命が誕生、発展する状況に適した恒星からの距離に応じた領域。略称HZ。生命の誕生には、適当なエネルギーと、水が液体で存在できることが必要である。各惑星系(系外惑星系)の主星(または中心星、系外惑星が公転する恒星など)からの距離により、各惑星が受け取るエネルギーが変化する。地球型生命の場合、水が液体であるような距離領域が必要である。
地球を含む太陽系では、ハビタブルゾーンは0.97から1.39AU(天文単位、太陽地球間平均距離のこと)であり、その範囲にある惑星は地球のみである。系外惑星系での生命の発見への指標の一つと考えられている。
[編集部]
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