ハードバップ(英語表記)hard bop

デジタル大辞泉 「ハードバップ」の意味・読み・例文・類語

ハード‐バップ(hard bop)

ビーバップ影響を受け、主に1950年代に演奏された、ビーバップをよりリラックスさせた雰囲気をもつジャズ傾向マイルス=デービスソニーロリンズに代表される。

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精選版 日本国語大辞典 「ハードバップ」の意味・読み・例文・類語

ハード‐バップ

  1. 〘 名詞 〙 ( [アメリカ] hard bop ) ジャズのスタイル一つ即興演奏を重視するビバップの流れを継承しつつ、より緻密なアンサンブルと力強いビートを特徴とする。一九五〇年代半ば以降に盛んになった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハードバップ」の意味・わかりやすい解説

ハード・バップ
hard bop

1950年代中頃のニューヨーク中心に盛んになったジャズ。その演奏に 1940年代のバップ再現を思わせるものがあったのでこう呼ばれた。モダン・ジャズのなかでも熱狂的な即興演奏を特徴とする。おもな演奏者は A.ブレーキー,S.ロリンズら。

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世界大百科事典(旧版)内のハードバップの言及

【ジャズ】より


[モダン・ジャズの成熟]
 1950年代後半にいたり,それまで鳴りをひそめていたニューヨークの黒人ジャズが人気を盛り返した。グループ表現という点ではやや無秩序だったバップ・イディオムを,コンボ形式の中で修正し,しかもインプロビゼーションimprovisation(即興演奏,アドリブと同意)を主体としたマイルス・デービス,ソニー・ロリンズ(T.ロリンズ),アート・ブレーキーArt Blakey(1919‐90,本名Abdullah Ibn Buhaina),マックス・ローチら黒人によるモダン・ジャズは,〈ハード・バップhard bop〉と呼ばれ,その力強く直截な表現は,ウェスト・コーストの白人プレーヤーによる,近代音楽との融合に傾いた実験的なジャズを圧倒する勢いをみせた。このころからアフリカでは黒人指導者たちによる独立が相次ぎ,アメリカ国内にあっては白人・黒人の共学問題,バス・ボイコット運動,公民権獲得運動など黒人差別撤廃の動きが大きくなった。…

※「ハードバップ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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