ハーバード・グループ(英語表記)Harvard groups

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハーバード・グループ
Harvard groups

人間関係を,経営,産業社会学の立場で主張するハーバード大学事業経営学院のグループ。 E.メーヨーを中心に F.J.レスリスバーガー,T.N.ホワイトヘッドが代表者。 1927~32年アメリカのウエスタン・エレクトリック社のホーソン工場において,一連の能率的および社会的実験を行い,労働条件と生産能率との間には直接の相関関係はなく,その間には,労働者の生産意欲や感情のような主体的な態度が媒体として存在していること,さらにその態度が職場に形成されるインフォーマルな人間関係によって強く規定されていることを明らかにした。この実験が契機となって,このグループは「産業における人間関係的方針 (ヒューマン・リレーションズ・アプローチ) 」という研究方法を打立てた。彼らの人間関係論は,(1) フォーマルな組織に対してインフォーマルな組織を発見し,これを人間の現実の行動,思考,感情,労働者のモラールなどを強く規定する要因としてとらえること,(2) 労働者をインフォーマルな組織のうちにおいて,感情をもった非合理的な存在として把握していこうとする方法に特色がみられる。このような研究方針は,W.L.ウォーナーを中心とするシカゴ・グループとともに,アメリカの産業社会学や隣接科学に大きな影響を与えた。 (→ホーソン実験 )  

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