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バイオマスプラスチックの動向 ばいおますぷらすちっくのどうこう

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知恵蔵2015の解説

バイオマスプラスチックの動向

2002年に日本政府はバイオテクノロジーを推進する「バイオテクノロジー戦略大綱」と、脱石油・循環型社会を目指す「バイオマス・ニッポン総合戦略」を策定した。この両者によってバイオマスの研究開発が進んでいる。その成果の1つがバイオマスプラスチックだ。 プラスチックの原料には、石油系とバイオマス系がある。また製品は、微生物が分解できるかどうかで、生分解性のものと非生分解性のものに分かれる。各プラスチック製品は、この4要素の組み合わせの特徴をもつ。石油系で非生分解性、バイオマス系で生分解性の製品だけでなく、石油系で生分解性、バイオマス系で非生分解性の製品もある。1990年代半ばに生分解性プラスチックの愛称として付けられた「グリーンプラ」は、石油系もバイオマス系も問わないものだ。 生分解性プラスチックは、微生物が分解できるといいつつ、実際にはコンポスト施設などの好条件下でないと、十分には分解されない。野原にポイ捨てされたプラスチックが次第に分解され、消えてしまう、というふうにはならない。生分解性への期待がそがれる一方で、カーボン・ニュートラル、バイオマス系が強調されるようになってきた。現在の主役はポリ乳酸。ただし、素材はカーボン・ニュートラルであっても、製品の製造過程では二酸化炭素が排出されるし、米国産のトウモロコシの種子でんぷんを原料としているため、国産バイオマスの利用ではない。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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