コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

バシキール語 バシキールごBashkir language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バシキール語
バシキールご
Bashkir language

ロシア,バシコルトスタン共和国を中心に居住するバシキール人に話されている言語。話し手は約 100万人。チュルク諸語の一つで,カザフ語キルギス語などとともに北西方言 (キプチャク方言) に分類されるが,バシキール語とタタール語 (カザン=タタール語) は母音の対応関係に特異点がみられる点で他と著しく異なる。文字言語を有し,1939年からはロシア文字を用いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

バシキールご【バシキール語 Bashkir】

ロシア連邦内に1989年現在約145万人のバシキール人がいるが,そのうちバシキール語を母語とする者は70%弱にすぎない。バシコルトスタン共和国でもバシキール人はわずか22%で,ロシア人の39%,タタール人の28.4%を下回る。言語の系統としてはチュルク諸語に属し,タタール語にきわめて近い。バシコルトスタン共和国では,教育はロシア語かタタール語で行われている。他のチュルク諸語の/o/に/u/が対応し(トルコ語on:バシキール語ун〈10〉,以下同じ順にあげる),逆に/u/に/o/が対応する(kuş:кош〈鳥〉)。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バシキール語
ばしきーるご
Bashkir

トルコ系諸言語の一つ。ロシア連邦のバシコルトスタン共和国(モスクワ東方およそ1100キロメートル、首都ウファ)で話されている。バシキール人の自称はバシコルトであるから、バシコルト語と称してもよい。話し手は約100万人(1989)。バシキール人の総数は144万人(1989)であるが、母語の保有率が72.3%(1989)と低く、他のトルコ系諸族の母語保有率がほとんど90%以上であるのと対照的である。トルコ語族のうち西方語派に属し、音韻特徴ではタタール語に近い関係にある。アラビア文字で表記されていたが、1929年のラテン化を経て、1939年からはキリル文字を基礎とした正書法を採用している。しかし、ラテン文字化が進められている。[竹内和夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

バシキール語の関連キーワードトルコ=タタール諸語バシキール(民族)バシキール族

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android