バリンジャー隕石孔 (バリンジャーいんせきこう)
Barringer crater
アメリカ合衆国アリゾナ州ウィンズロー近くの荒地の中にある世界で最も有名な隕石孔で,直径約1.2km,深さ180mである。この地方のインディアンの間では古くからその存在が知られていたが,白人に注目されるようになったのは19世紀末ころからで,その孔の周辺から大量の鉄隕石片が拾われたこと,その付近に火山性の物質が見あたらないことなどから大隕石の落下によるものとの推測が行われるようになった。特に20世紀の初めに鉱山師のバリンジャーD.M.Barringerがこの孔のまわりの土地を買い取り,熱心に調査を行ってその隕石成因説を主張したことからバリンジャー隕石孔(クレーター)と呼ばれるようになったが,単にアリゾナ隕石孔(クレーター)あるいは近くの峡谷の名からキャニオン・ディアブロ隕石孔(クレーター)と呼ばれることも多い。
執筆者:村山 定男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「バリンジャー隕石孔」の解説
バリンジャーいんせきこう
バリンジャー隕石孔
Barringer crater
米国アリゾナ州北部,コロラド高原にある直径1.3km, 深さ145mの衝突クレーター。キャニオンディアブロ隕石孔とも。メテオールクレーター(Meteor crater)とも。ほぼ水平なペルム系のココニノ砂岩層とカイバブ石灰岩層への衝突によってできたため,衝突クレーター独特のめくれ上がり構造が明瞭。衝突年代は約5万年前で,乾燥地であるためにクレーターの原形がよく保たれている。1960年代初頭,E.Shoemakerらが詳細な地質調査を行い,SiO2の高圧相であるコーサイト・スティショバイトを発見して,世界で初めて衝突クレーターであることを立証した。これが引金となって,その後続々と衝突クレーターが発見された。
執筆者:白尾 元理
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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「バリンジャー隕石孔」の意味・わかりやすい解説
バリンジャー隕石孔【バリンジャーいんせきこう】
アリゾナ隕石孔とも。米国,アリゾナ州ウィンズロー近くの砂漠中にある隕石孔。存在は古くから知られていたが,D.M.バリンジャーが隕石成因説を提唱したことからこの名がある。穴の直径1.2km,深さ180m。周辺部から合計約10tにのぼる数千の隕鉄片が発見されている。
→関連項目クレーター
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