パロアルト研究所(読み)ぱろあるとけんきゅうじょ

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

パロアルト研究所

米XEROX社が1970年にカリフォルニア州パロアルトに設立した研究施設。GUI技術、マウス、イーサネットなどの発明やアラン・ケイ提唱の「ダイナブック構想」など、技術面・思想面で今日のコンピューター技術に多大な影響を与えた。1979年、米Apple社のスティーブ・ジョブズが見学に訪れ、MacintoshにGUIが採用されるきっかけになったのは有名な話。2002年、独立した会社組織になる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パロアルト研究所
ぱろあるとけんきゅうじょ
Palo Alto Research Center

アメリカのカリフォルニア州パロアルトにあるゼロックス社の研究所。その頭文字を取ってPARC(パーク)ともよばれる。1970年に創設され、2002年、ゼロックス社の完全子会社として、独立した会社組織になる。
 ロバート・テイラーRobert Taylor(1932―2017)を中心にバトラー・ランプソンButler W. Lampson(1943― )、アラン・ケイAlan Kay(1940― )、チャールズ・シモニーCharles Simonyi(1948― )など有能な研究者が数多く招集され、現在のコンピュータ技術に多大な影響を与えるような研究結果を残した。その一部として、レーザー印刷、オブジェクト指向プログラミング、イーサネット、光ファイバーなど、身近で使われている技術をはじめ、パソコンの概念のベースとなったパーソナルワークステーション、分散コンピューティング、ユビキタスコンピューティングなどがある。また、画面で見たままをそのまま印刷し手に入れられるWYSWYG(What You See is What You Get)や、アイコン、ポップアップメニュー、オーバーラップウィンドウなど視覚的にコンピュータを操作するGUI(Graphical User Interface)、マイクロソフト社のワードWordの前身とされる文書作成プログラムのBravoなどもPARCの発明で、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツもこの研究所を訪れ、大いに触発され、後のアップル社のMacintosh(マッキントッシュ)やマイクロソフト社のWindows(ウィンドウズ)に多大な影響を与えたとされる。その他、ワームプログラムや暗号化システムなども開発した。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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