ビニエ(英語表記)Vinje, Aasmund Olafsson

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ビニエ」の解説

ビニエ
Vinje, Aasmund Olafsson

[生]1818.4.6. ビニエ
[没]1870.7.30. グラン
ノルウェーの作家。デンマークの貧農の子に生れ,種々の職業を遍歴したのち大学に入り,イプセン,ビョルンソンと知合い文学を志した。複雑な性格で夢想家と現実家,冷静と熱情,急進的なものと保守的なものが同居し,豊かな才能をもちながら世に認められるのが遅れた。デンマーク系の国語を嫌い,古いノルウェー方言を生かしたランスモール (→ニューノルスク ) で書いた。代表作『1860年の夏の旅の思い出』 Ferdaminni fråsumaren1860 (1860) ,詩集『大きな子』 Storegut (66) など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「ビニエ」の解説

ビニエ
びにえ
Aasmund Olafsson Vinje
(1818―1870)

1850~60年代に活躍したノルウェーの詩人、ジャーナリスト。テレマーク地方の貧農出身。ロマン主義から自然主義への転換期の叙情詩人で、農民文化の高揚に努力し、国語改革運動にも健筆を振るった。紀行詩集に『1860年、夏の旅の思い出』(1861)があり、農民の生活を理想主義的な筆致で描写。詩「ロンダネにて」はグリークが曲をつけ、広く愛唱されている。ほかに『大きな少年』(1866)、『詩集』(1864)がある。

[山口卓文]

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