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ビヒモス Behemoth; The Structure and Practice of National Socialism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビヒモス
Behemoth; The Structure and Practice of National Socialism

アメリカの政治学者 F.L.ノイマンの主著。 1942年刊。ノイマンは,元ドイツ社会民主党法律顧問。 33年,ナチスの弾圧を逃れてイギリスに亡命,36年渡米して本書を完成した。原稿は独ソ開戦前にすでに書上げられていたといわれる。原資料のみによる最初の体系的ナチズム分析として古典的名著に属する。ナチズムをユダヤ終末論中の混沌の怪物「ビヒモス」に擬し,組織されたアナーキへと向うナチ体制の発展傾向,すなわち党が国家と軍を併呑し,独占資本と癒着していく過程を構造論的に解明しており,いまなおナチス研究の必読文献とされている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビヒモス【Behemoth】

カバか象に似た想像上の巨大な動物。語源は〈獣〉を意味するヘブライ語で,《ヨブ記》(40:15~24)の記述によれば,沼や川の葦の中にすんで牛のように草を食べ,尾をレバノンスギ(香柏)のように動かし,骨は青銅の管,肋骨は鉄の棒のように堅く強い動物であるという。神の創造した動物として前4世紀ころから信じられていた。エジプトの水牛がこれに当たるともいわれる。【井村 君江】

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大辞林 第三版の解説

ビヒモス【behemoth】

〔旧約聖書ヨブ記〕
神の創造した巨獣。河馬とされている。転じて、巨大でグロテスクな人や物のことをいう。

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世界大百科事典内のビヒモスの言及

【カバ(河馬)】より

…またプルタルコスは,若い雄カバは母親と交わるために父さえも殺す獣であると述べており,後にはオイディプスと同様の意味を担わされた。カバを邪悪な動物とする伝統は中世以降もキリスト教世界に受け継がれ,ビヒモスと同一視され悪魔の化身とも考えられた。 一方,カバの習性についての俗説も多い。…

※「ビヒモス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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