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ファグンワ Fagunwa, D. O.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ファグンワ
Fagunwa, D. O.

[生]1903./1910頃. イギリス保護領南ナイジェリア,オンド近郊
[没]1963.12.9. ナイジェリア,ビダ近郊
ナイジェリアの作家。フルネーム Daniel Olorunfemi Fagunwa。ヨルバ語で作品を発表。大学卒業後,ナイジェリア各地で教師をしながら幻想的で奇怪な物語を発表した。ヨルバ語作家として先駆者であるばかりでなく,作品の内容が教育的であるためナイジェリアでは人気作家の一人となった。1930年代の終わりから作品を発表。代表作『神の森』Igbo Olodumare(1947)は,禁断の森に入り込んだ男が出会う冒険を描いたもので,森の精,怪物,魔女,神々,呪術師などが入り乱れて活躍する。この作品はアモス・トゥトゥオラに影響を与えた。ヨルバ語に関する深い知識とその表現力,アフリカ的幻想世界への探求力の豊かさなどで高い評価がある一方,現実性の欠如や社会状況との無縁性を理由に評価しない批評家もいる。最初の小説『千の悪魔の森』Ogboju Ode Ninu Igbo Irunmale(1938)は,1968年にナイジェリアの作家ウォーレ・ショインカによってかなり自由に英訳され(英語タイトル The Forest of a Thousand Daemons),これによりファグンワの名はヨルバ語の話者以外にも知られるようになった。その後の作品の多くも英訳されている。ほかに『守護者の杖』Ireke Onibudo(1949),『エレベジェの森を歩く』Irinkerindo Ninu Igbo Elegbeje(1954),『全能者の秘密』Adiitu Olodumare(1961)など。1955年マーガレット・ロングメダル受賞。(→アフリカ文学

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