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フェイホー Benito Jerónimo Feijóo

世界大百科事典 第2版の解説

フェイホー【Benito Jerónimo Feijóo】

1676‐1764
スペインのベネディクト会修道士。スペイン啓蒙期の最も傑出した人物の一人。近代精神と深い宗教信仰とが一致した数多くの著作において,当時のスペイン知識人らの研究に対する常習的な態度と,一般民衆の軽薄な迷信崇拝を攻撃し,理性と経験という手段のみによる真実の探究を説いた。代表作の《世相批判》(1726‐39)と《博識怪奇書簡》(1742‐60)は,どちらも多岐多様な題目についての小論文エッセーからなっている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェイホー
ふぇいほー
Benito Jernimo Feijo
(1676―1764)

スペインのベネディクト会士。19歳のとき入会し、その後神学の研究にいそしんだ。1710年に現在の博士号に該当する学位を取得したのち、オビエド大学へ迎えられ、神学担当の教授となった。王室会議のメンバーにも選出された(1748)。『諸学批判』Tema crtico universal(1727)のほか数多くの著作を通して、理性と深い洞察力による信仰を説き、安直な態度に終始した従来の信仰のあり方に批判を加えた。また、ルネサンスや宗教改革に背を向け、没落傾向を示したスペインを刷新する道として、啓蒙(けいもう)主義の導入を唱え、近代ヨーロッパの流れのなかにスペインを組み入れることを意図した。[鈴木昭一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のフェイホーの言及

【スペイン文学】より

…そして文学も啓蒙主義,および17世紀フランスの古典主義にならった教条的な新古典主義に支配されたため,自発性を主柱とするスペイン精神の奔放な飛翔は抑制され,独創的な作品はほとんど生まれなかった。こうした時代精神を反映して,創作よりも文学批評やエッセーが前面に現れてくるが,この期を代表する作家が,膨大な《世界の批判的提示》で科学・哲学・文学などの広範な知識を整理したB.J.フェイホーであり,《大衆教育の一般計画》などの著作でスペインが直面していた諸問題と情熱的に取り組んだ文人政治家G.M.deホベリャノスである。新古典主義演劇の分野ではL.F.deモラティンの《娘たちの“はい”》がほとんど唯一の傑作である。…

※「フェイホー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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