フォーカルプレーンシャッター(読み)ふぉーかるぷれーん

デジタル大辞泉 の解説

フォーカルプレーン‐シャッター(focal-plane shutter)

カメラで、フォーカルプレーン(焦点面)、すなわちフィルムイメージセンサー直前を、間隙をもつ幕が左右または上下に走行して露光させるシャッター機構。→レンズシャッター

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 の解説

フォーカルプレーン‐シャッター

〘名〙 (focal-plane shutter フォーカルプレーンは焦点面の意) カメラで、フィルム面の直前を、間隙のある遮光幕が走行して露光させる形式のシャッター機構をいう。スリット式シャッター。〔フィルム写真術(1920)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フォーカルプレーンシャッター
focal-plane shutter

カメラの焦点面(→焦平面)の直前に設置されるシャッター。先幕,後幕の 2枚の幕から構成され,2枚の幕の間隔(スリット)と走行速度変化によって露出時間を制御する。レンズ部の構造制約がないためレンズ交換に有利で,小型の高級カメラに多く用いられている。シャッター幕が左右に走行する方式と上下に走行する方式とがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

フォーカルプレーンシャッター

フィルムカメラの時代からあるシャッター方式で、焦点(=フィルム)直前にある、2枚の幕(先幕、後幕)が時間をずらして走ることで作り出されるスリットが、光を通しフィルムを感光させるタイプのシャッター。幕の速度や、スリットの広さが、シャッター速度を決定する。主に一眼レフタイプのデジタルカメラに採用され、CCDCMOSといった撮像素子特性に合わせ、従来は左右に動いていた幕が上下に動くシャッターが主流になり、上下走行式や、縦走行方式などと呼ばれている。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフォーカルプレーンシャッターの言及

【カメラ】より

…このころから野外で使用するフィールドカメラと室内専用のスタジオカメラの区別が生ずる。70年代以降乾板の発明,その高感度化に伴い,穴をあけた木や金属板を落下,あるいはばねなどで作動させるギロチンシャッターや,後述のフォーカルプレーンシャッター,レンズシャッターといった基本的なシャッター方式がすべて開発された。88年,G.イーストマンは紙をベースにしたロールフィルムを用いるボックスカメラ,コダックを発売,ロールフィルムが本格化するとともに,1912年,イーストマン・コダック社(略称コダック社)から発売されたベスト・ポケット・コダック(日本では単レンズ付きのものがいわゆる〈ベス単〉の愛称で親しまれた)は大量生産された最初のカメラで,世界的ベストセラーとなった。…

※「フォーカルプレーンシャッター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android