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フジクジラ Etmopterus lucifer

世界大百科事典 第2版の解説

フジクジラ【Etmopterus lucifer】

軟骨魚綱ツノザメ目ツノザメ科の海産魚。クジラの名の由来は不明だが,フジは生時の体色(藤色)に関係するのだろう。死後は一様に黒くなるので,地方によってはカラス,クロンボ,クロツノコなどという。日本近海にはカラスザメ属は8種分布するが,フジクジラはもっとも分布域が広く,東北地方以南の日本各地,台湾,ニュージーランド南アフリカ南西アフリカ,ウルグアイ沖などからも報告されている。全長50cmにしかならない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フジクジラ
ふじくじら / 藤鯨
lantern dogfish
[学]Etmopterus lucifer

軟骨魚綱サメ目ツノザメ科に属する海水魚。太平洋、インド洋、大西洋などに広く分布する。日本では北海道南部以南の深海から知られている。臀(しり)びれがなく、背びれに強い棘(とげ)があること、上顎歯(じょうがくし)と下顎歯の形が異なること、体が黒色で鱗(うろこ)が線状に並ぶことなどが特徴。体の腹面はとくに黒く、この部分に発光器がある。卵胎生。全長40~50センチメートルになる。日本近海には、カラスザメE. pusillusなどいくつかの近縁種がいる。[仲谷一宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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