フタロシアニン染料(読み)フタロシアニンせんりょう(英語表記)phthalocyanine dye

  • フタロシアニン染料 phthalocyanine dye

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

おもにフタロシアニン銅錯塩の誘導体を原料とする染料。代表的なものにフタロシアニンブルー (銅フタロシアニン) ,フタロシアニングリーン (塩素化銅フタロシアニン) があり,いずれも熱,日光アルカリに対して安定。水溶性誘導体は,木綿用直接染料,紙の着色用,筆記インキなどに用いる。

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世界大百科事典 第2版の解説

青色,緑色の染料で,コバルトCoを中心金属としたフタロシアニンである。建染染料,有機顔料として著名な銅フタロシアニンをスルホン化し水溶性とした直接染料,および銅フタロシアニンにスルファミド基-NHSO2を経て長鎖アルキル基を置換した油溶染料などがフタロシアニン染料として有用であり,染料としての性能も高い。【新井 吉衛】

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化学辞典 第2版の解説

フタロシアニン骨格を有する染料.銅フタロシアニン(a)の顔料としての優秀性が認められて以来,これを染料に導くための研究が多数行われ,現在ではアゾ系,アントラキノン系につぐ重要性をもっている.たとえば,直接染料(スルホン化されたC.I.Direct Blue 86など),建染め染料(コバルトフタロシアニンを部分スルホン化したC.I.Vat Blue 29),硫化染料(メルカプト基-SHまたはチオシアノ基-SCNを導入したC.I.Sulphur Green 14など),カチオン染料(第四級アンモニウム基を導入したAstrazon Blue 6 GLL.),アゾイック染料(ピラゾロン環を導入したC.I.Azoic Coupling Component 108),反応染料(モノクロロトリアジニル基,トリクロロピリミジニル基,ビニルスルホニル基などの反応基を導入したC.I.Reactive Blue 3,14,15,18,21,25,38,41,C.I.Reactive Green 5など)など多数が合成されている.

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