油溶染料(読み)ユヨウセンリョウ

化学辞典 第2版「油溶染料」の解説

油溶染料
ユヨウセンリョウ
oil soluble dye

油溶性染料ともいう.鉱油油脂をはじめ,多くの有機溶媒に可溶の染料.分子量は比較的小さく,助色団としてのヒドロキシ基アミノ基を含んでいるが,スルホン酸基カルボキシル基など解離性の強い基はなく水に溶けない.長いアルキル基を入れて油溶性を増加させたものもある.化学構造上はアゾ染料に属するものが多いが,青色系にはアントラキノン染料が用いられている.油脂,ガソリンせっけん靴墨プラスチックバターマーガリン,ろうそくなどの着色に用いる.次にその例を示す.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア「油溶染料」の解説

油溶染料【ゆようせんりょう】

水に溶けないが,ガソリン,油脂,などに溶ける染料。合成樹脂印刷インキ,ボールペンインキ,燃料セッケン,化粧品などの着色に用いられる。

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世界大百科事典 第2版「油溶染料」の解説

ゆようせんりょう【油溶染料 oil color】

主として有機溶剤,合成樹脂,油脂などの着色に用いられる染料の部属で,一般に単なる溶解現象で有機溶剤や展色剤を着色する点に特徴がある。この部属の染料が溶解するためには,染料のもつ極性が重要であり,分散染料よりさらに非極性であることが必要である。したがってスルホン酸基やカルボン酸基はあってはならず,非極性を与えるためアルキル基がしばしば置換する。分子自体も溶解するためには,あまり大きくてはいけない。このような理由で,モノ・ジスアゾ系,金属錯塩型モノアゾ系,アントラキノン系が多く,フタロシアニン系,トリフェニルメタン系も使用される。

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