百科事典マイペディア 「フロン代替材料」の意味・わかりやすい解説 フロン代替材料【フロンだいたいざいりょう】 日本を含む先進国で1995年末で生産が全廃された特定フロンなどに代わる材料。フロンの用途には,電子部品等の洗浄剤,エアコン・冷蔵庫などの冷媒,断熱材などの発泡剤,スプレーなどの噴霧剤などがある。このうち噴霧剤には現在,フロンに代わって液化天然ガス(LNG)や二酸化炭素が使われている。冷媒や発泡剤としては,塩素の代りに水素を使ったHFCなどの代替フロンが主流。ただこれら代替フロンにもわずかながらオゾン層破壊作用があり,また地球温暖化作用が強いため,1997年の地球温暖化防止京都会議でHFCやPFCの削限が決定し,すでに1992年のモントリオール議定書で2020年の原則全廃が決まっている。そこで,いまだ有力な代替品が見つかっていない洗浄用とともに,代替フロンの代りをする材料の開発も必要とされる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by