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ブルークラブ Callinectes sapidus; blue crab; common edible crab

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブルークラブ
Callinectes sapidus; blue crab; common edible crab

軟甲綱十脚目ワタリガニ科。アメリカ大西洋岸に広く分布する食用のカニで,脱皮直後の軟殻個体(ソフトシェルクラブ)の商品価値が高い。甲幅 15cm。甲は暗青緑色であるが,2個の額歯,9個の前側縁の歯,鋏脚と歩脚の各節の末端はいずれも朱赤色。甲の外形はガザミによく似ているが,雄の腹部が幅狭く,逆 T字形である。本来の分布は北アメリカ東岸のアメリカ合衆国マサチューセッツ州から南アメリカのウルグアイまでであるが,今日ではオランダ,デンマーク,フランス,地中海などにも定着している。1975年に,インド太平洋海域では初めて,静岡県浜名湖の河口付近で大型の 3個体が発見された。このような人為的な分布拡大は,貨物船のバラストタンクにより幼生あるいは稚ガニが運ばれたものと推定されている。(→甲殻類十脚類節足動物軟甲類

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブルークラブ
ぶるーくらぶ
blue crab
[学]Callinectes sapidus

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目ワタリガニ科に属するカニ。英名を直訳してアオガニとよぶこともある。食用ガニで、北アメリカのノバ・スコシアから南アメリカのアルゼンチン北部にかけての西大西洋に分布する水産業上の重要種。現在ではヨーロッパ各国の沿岸から地中海にかけても広く分布し、日本でも浜名湖沖で3個体が得られたことがある。一般的な外形は典型的なワタリガニで、ガザミ属Portunusに似ているが、はさみ脚(あし)の腕節内角に歯がないこと、および雄の腹部が逆T字形であることにより区別できる。ブルークラブは脱皮後の軟らかいもの(ソフトシェルという)を食用にすることで有名であるが、同属の他の13種に比べて際だって産額が多い。[武田正倫]

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