ブロートンルール(その他表記)Broughton's rules

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブロートンルール」の意味・わかりやすい解説

ブロートンルール
Broughton's rules

1743年にイギリスのジャック・ブロートンが定めたボクシングのルール。ブロートンコードともいう。観戦のマナーとボクサーフェアプレーを要求するルールで,これによりボクシングの試合に秩序がもたらされた。粗暴になりやすいボクシングをスポーツとして認めさせる契機となり,ブロートンは「近代ボクシングの父」と呼ばれた。内容は,地面の上に設けられた試合場の中心に,チョークで1辺1ヤード (0.914m) の正方形を描き,そこを試合の基点にしたこと,ダウンしている相手への攻撃やウエスト以下への打撃を禁止したこと,ダウン後 30秒以内に対決の姿勢をとること,観衆のなかから審判2人を選んでアンパイアと呼び,2人の意見がくい違ったときは,さらにこの審判が第三者を選定して勝負を決めることなど,7条からなる。このルールは 1839年にロンドン懸賞試合ルールが適用されるまでの約1世紀にわたり,ボクシングの試合を管理する指針であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む