プレガバリン製剤(読み)プレガバリンセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「プレガバリン製剤」の解説

プレガバリン製剤

製品名
リリカ(ファイザーエーザイ
リリカOD(ファイザー、エーザイ)

 γアミノ酪酸誘導体で、神経障害性疼痛とうつう、線維筋痛症に伴う疼痛の治療に用います。中枢神経系においてカルシウム流入を抑え、グルタミン酸などの神経伝達物質の放出を抑制することによって効果を示す薬で、海外では帯状疱疹ほうしん後神経痛の第一選択薬とされています。


 過敏症状(発疹ほっしん、かゆみなど)めまい、傾眠けいみん(軽い意識障害)、意識消失、心不全、肺水腫、横紋筋融解症、腎不全、血管浮腫、低血糖、間質性肺炎、ショック、アナフィラキシー、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑こうはん、劇症肝炎、肝機能障害をおこすことがあります。このような症状が現れたときは、使用を中止して、ただちに医師に報告してください。


 不眠症、頭痛、運動失調、霧視むし(霧がかかったように見える)、複視、視力低下、便秘、吐き気・嘔吐おうと、下痢、腹痛、むくみ、口の渇き、疲労、歩行障害、転倒・転落、体重増加などが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


錠剤で、1日2回の服用です。1回の錠数や服用時間などについては、医師・薬剤師指示を守り、かってに中止したり増量・減量しないでください。この薬の成分に対して過敏症の既往歴のある人には使用できません。


②腎機能障害のある人、高度のうっ血性心不全の人、血管浮腫の既往歴がある人、高齢者などは、医師に相談してから用いてください。


中枢神経抑制剤(オピオイド系鎮痛剤)オキシコドン塩酸塩水和物製剤ロラゼパム製剤アルコール飲料、血管浮腫を引きおこす薬(アンジオテンシン変換酵素阻害剤など)、末梢性浮腫を引きおこす薬などを使用する場合は、医師に相談してから用いてください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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