神経系の薬(読み)シンケイケイノクスリ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版の解説

神経系とは


 心身のはたらきをコントロールしているシステムが神経系です。


 神経系は、中枢神経末梢神経の2つで成り立っています。中枢神経は、神経の集合体である脳と脊髄せきずいで、コントロールセンターの役割を果たしています。体の各部との情報の行き来を受け持っているのが末梢神経で、脳から出る12対の脳神経と、脊髄から出る31対の脊髄神経があり、体内に、網の目のように張りめぐらされています。


 心、つまり精神活動は、脳から生み出されるものです。


中枢神経作用剤ちゅうすうしんけいさようざいとは


 脳(大脳、小脳、間脳、脳幹)は、まさに心身の中枢です。そこにトラブルが生じると、統合失調症(統合失調症スペクトラム障害)、うつ病(抑うつ障害)、双極性障害(躁うつ病)、神経症、不眠症、てんかん、パーキンソン病、認知症など、じつにさまざまな病気が現れます。


 中枢神経にはたらきかけて、これらの病気を治療する薬を中枢神経作用剤といいます。


 中枢神経作用剤には、中枢神経の過度の興奮を鎮める中枢神経抑制剤(抗精神病剤、抗てんかん剤など)と、中枢神経のはたらきを活発にする中枢神経興奮剤(抗うつ剤、精神刺激剤など)とがあります。


末梢神経作用剤まっしょうしんけいさようざいとは


 末梢神経は、そのはたらきから体性神経と自律神経に分けられます。体性神経はさらに、感覚神経と運動神経に分けられます。


感覚神経 末梢(感覚器)がキャッチした情報を中枢(脳)へ伝える神経です。


運動神経 体の動きの指令を中枢(脳)から末梢(運動器)へ伝える神経です。


自律神経 交感神経と副交感神経という2つのシステムから成り立っています。臓器や器官をコントロールして、内分泌や体の恒常性を保っています。


 末梢神経にトラブルが生じると、たとえば痛み、しびれ、麻痺まひ、筋力の低下、発汗障害、起立性低血圧など、さまざまな症状が現れてきます。末梢神経の障害を治療する薬を末梢神経作用剤といい、自律神経作用剤、筋弛緩剤、局所麻酔剤などがあげられます。


催眠鎮静剤


抗てんかん剤


解熱鎮痛剤・総合感冒剤


向精神剤


抗不安剤


自律神経作用剤


筋無力症治療剤


鎮吐剤・鎮暈剤


パーキンソン病治療剤


筋弛緩剤


その他の神経系製剤

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

オーバーシュート

感染症の爆発的な感染拡大を指す。語源は、「(目標を)通り越す」「(飛行機などが停止位置を)行き過ぎる」という意味の英語の動詞「overshoot」。2019年12月に発生した新型コロナウイルスに関して...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android