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プロトコル命題 プロトコルめいだいprotocol sentences

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プロトコル命題
プロトコルめいだい
protocol sentences

ウィーン学団の哲学者ノイラートカルナップの概念。その意味を理解すればただちに真であることがわかるような直接命題であり,科学的基礎となるような観察報告の命題。論理実証主義は科学の基礎を命題においた。その命題の真理性を検証するものは経験であるという考えに反対して,上記の2人は「命題は命題によってのみ検証される」とし,その検証体系の根底をなす命題としてプロトコル命題を呈示した。

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大辞林 第三版の解説

プロトコルめいだい【プロトコル命題】

〘論〙 論理実証主義の用語。知覚や観察の結果を命題に記述したもので、他の命題を検証する基盤となる命題。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プロトコル命題
ぷろとこるめいだい
protocol sentence英語
Protokollsatzドイツ語

プロトコルは「記録」「証書」の意であるが、哲学でプロトコル命題というと、直接経験しうる事柄についての観察を述べた命題のことである。論理実証主義は、プロトコル命題およびこれから命題論理の操作によってつくられた命題だけを意味のある命題とすることにより、形而上(けいじじょう)学を哲学から追放しようとした。しかしプロトコル命題として、感覚所与について述べた命題を考えるか、物理学のことばで記述される事実命題を考えるかについては、論理実証主義者の間でも意見が分かれた。さらに、命題論理の操作だけでは法則を表す命題が書けないことが明らかになるにつれ、プロトコル命題の意味も変わった。すなわち、述語論理の形式で表される理論のなかの原子命題文が、プロトコル命題としての地位を得るようになった。近ごろは、命題と理論とを分離しないで考える傾向が強くなり、プロトコル命題ということはあまり論ぜられなくなった。[吉田夏彦]

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