プロトプテルス(読み)ぷろとぷてるす

日本大百科全書(ニッポニカ)「プロトプテルス」の解説

プロトプテルス
ぷろとぷてるす

硬骨魚綱肺魚目プロトプテルス科のプロトプテルス属Protopterusの総称。アフリカ産魚類。現生の肺魚類には3科3属6種があるが、そのうち4種までがアフリカ産のプロトプテルス属に入り、この1属4種でプロトプテルス科を構成する。乾燥気候への適応を示し、渇水期には中に穴を掘ってその中で休眠する。

[多紀保彦]


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世界大百科事典 第2版「プロトプテルス」の解説

プロトプテルス【Protopterus】

肺魚亜綱プロトプテルス科に属する淡水魚の1属で,P.annectens,P.dolloi,P.aethiopicusの3種がある(イラスト)。いずれもアフリカのセネガルスーダンからタンガニーカモザンビークにわたる熱帯地方に分布する。胸びれ,腹びれはともにやや長いむち状。その他,形態は南アメリカ産の肺魚レピドシレンとよく似ている。幼魚期の外鰓がいさい)はかなり後まで残っている。全長約2m。乾季には泥の中に穴を掘って潜り,皮膚から分泌した粘液と泥とで繭状の被覆をつくり,その中で体をまるめて休眠する。

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世界大百科事典内のプロトプテルスの言及

【ハイギョ(肺魚)】より

… 肺魚類は古生代のデボン紀後期から二畳紀にかけて栄え,世界各地の淡水域に広く分布していたので,多くの化石が残されているが,その後急速に衰亡の途をたどり,現生種はオーストラリア,南アメリカ,アフリカの3大陸に3科3属5種が知られているだけである。日本の水族館でもネオセラトダス(エピセラトダス)(イラスト),レピドシレン(イラスト),プロトプテルス(イラスト)が観覧に供されている。この類は孵化(ふか)した仔稚魚(しちぎよ)が種類によりカエルの幼生のような外鰓(がいさい)や頭部腹面に接着器官をもつものがあること,うきぶくろが空気呼吸の機能をもつこと,その他発生上の特徴などから両生類との進化史上の関係が論じられている。…

※「プロトプテルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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