化学辞典 第2版 「ヘキサメチルベンゼン」の解説
ヘキサメチルベンゼン
ヘキサメチルベンゼン
hexamethylbenzene
C12H18(162.28).メリテンともいう.キシレンやペンタメチルベンゼンを塩化アルミニウムの存在下,塩化メチルでメチル化すると得られる.針状晶.融点164 ℃,沸点264 ℃.ベンゼン,エタノールに易溶.λmax 272,212 nm(log ε 2.5,4.70).濃硫酸中では,プロトン付加体として存在する.過マンガン酸カリウムで酸化するとメリト酸を生じる.ヨウ化水素の作用により,メシチレンとメタンに分解する.[CAS 87-85-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報