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ベッサリオン Bessarion, Johannes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベッサリオン
Bessarion, Johannes

[生]1400頃.トレビゾンド
[没]1472.11.19. ラベンナ
ビザンチン出身の人文主義者,神学者。のちにバジレウス Basileusと呼ばれた。 1437年ニカイアの大主教。東西両教会合同をはかるフェララ・フィレンツェ公会議に出席したが,合同を支持する彼の意見はビザンチン教会に拒絶された。そのままイタリアに残り,カトリックに改宗,39年枢機卿に任命された。主著『プラトン誹謗者に駁して』 In calumniatorem Platonisのほかアリストテレスの『形而上学』,クセノフォンの『ソクラテスの思い出』のラテン語訳がある。今日伝わる最古のホメロス写本は彼の蔵書に含まれていたものである。

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百科事典マイペディアの解説

ベッサリオン

ビザンティン帝国の人文学者,哲学者。トレビゾンドに生まれ,コンスタンティノポリスプレトンに師事した。1437年ニカエア大主教。フェラーラ・フィレンツェ公会議に出席,東西教会の宥和に尽力して1439年枢機卿に列せられ,以来イタリアに住んでギリシア学の普及に努めた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベッサリオン【Johannes Bessarion】

1403‐72
東西両教会の合同に尽力した東方正教会の神学者,人文学者。ギリシア語綴りではIōannēs Bessariōn。トレビゾンド(現,トルコ領トラブゾン)出身。修道士となり,新プラトン主義哲学者G.G.プレトンに学ぶ。皇帝ヨアンネス8世によってニカエア大主教に任じられ,フェラーラ・フィレンツェ公会議(1438‐39)に参加,教会合同賛成派として活躍,そのためコンスタンティノープルの教会関係者の不興を買った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベッサリオン
べっさりおん
Johannes Bessarion
(1403―1472)

ビザンティン帝国末期の神学者、人文学者。トレビゾンド生まれ。ゲミストス・プレトンの弟子。ニカイア大主教。フェッラーラ・フィレンツェ公会議では教会合同賛成派として活躍。ローマ教会の枢機卿(すうききょう)に任命され、まもなくイタリアに亡命。ビザンティン帝国滅亡後は、亡命してきたギリシア人学者を保護、プラトン、アリストテレスなどの著作を西方に紹介し、イタリア・ルネサンスの開花に寄与した。神学の著作も多い。[森安達也]

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世界大百科事典内のベッサリオンの言及

【フィレンツェ公会議】より

…ただ一行中には少なからざるビザンティン文人が含まれており,フィレンツェの人文主義者たちの熱狂的歓迎を受け,その持参したギリシア古典の手写本と相まって,西方の文芸復興を促進させる結果となった。 1440年2月皇帝一行はコンスタンティノープルに戻ったが,すでにエフェソス府主教マルコス・エウゲニコスはフィレンツェで決議の署名を拒否し,続いて統一の推進者ベッサリオン(ニカエア府主教),イシドール(モスクワ府主教)が枢機卿としてコンスタンティノープルを去るなかで,統一反対の空気は高まり,決議の国内での実現に踏み切れないままにヨハネス8世は世を去り(1448),続いて皇帝となった弟のコンスタンティノス11世が,すでに始まったオスマン帝国スルタン,メフメト2世のコンスタンティノープル包囲のもとで,1452年12月ハギア・ソフィア教会における元老院,市民参加の典礼の後,ようやく統一決議の実施を宣言することができた。しかし,その結果ビザンティン人の反ラテン感は高まる一方で,彼らは自分たちの伝統的宗教心情を最後まで譲らず,トルコ支配下でもそれを守った。…

※「ベッサリオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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