ベヒストゥーン碑文(読み)ベヒストゥーンひぶん(英語表記)Behistūn Inscription

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ベヒストゥーン碑文」の解説

ベヒストゥーン碑文(ベヒストゥーンひぶん)
Behistūn

イランのケルマンシャーの東方に位置するベヒストゥーンの崖面に刻まれた碑文ダレイオス1世戦功を記念したもので,捕虜を引見する王とアフラ・マズダー神の浮き彫り,および414行の古代ペルシア語,260行の新エラム語,112行のバビロニア語による銘文からなる。1837~47年にイギリスローリンソンが危険をおかして模写し,楔形文字解読の手がかりを得た。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ベヒストゥーン碑文」の解説

ベヒストゥーン碑文
ベヒストゥーンひぶん
Behistūn Inscription

イラン西部,ザグロス山中の寒村ベヒストゥーンの岩山磨崖 (まがい) に刻まれた碑
アケメネス朝のダレイオス1世が自己業績を記録した碑で,ペルシア語・エラム語・バビロニア語の3語が楔形 (くさびがた) 文字で書かれている。1846年,イギリスのローリンソンによりその一部が解読され,楔形文字解読の貴重な資料となった。

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