ホイットレー委員会(読み)ほいっとれーいいんかい(その他表記)Whitley Committee

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホイットレー委員会」の意味・わかりやすい解説

ホイットレー委員会
ほいっとれーいいんかい
Whitley Committee

イギリスで1916年に、第一次世界大戦後の再建のために労使関係の恒久的安定を確保する方法を検討する目的で設置された労使関係委員会(委員長J・H・ホイットレー)の通称。委員会は17年と18年に五つの報告書を公表したが、そのなかで、労使間の協力を組織的に保障するために、各産業常設の労使協議会(一般にホイットレー協議会Whitley Councilとよばれる)を全国・地域・工場の三段階に設け、賃金・雇用条件のみならず、経営・生産事項も討議の対象とすること、他方、団体交渉制度の未成熟な産業には賃金委員会Trade Boardsを設けることを提言した。この報告書により、公務員部門を含む多くの産業に労使協議会の確立最低賃金制の拡大がもたらされ、それがその後のイギリスの団体交渉制度の発展に大きく寄与した。

寺田 博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む