ホスファチド(その他表記)phosphatide

翻訳|phosphatide

デジタル大辞泉 「ホスファチド」の意味・読み・例文・類語

ホスファチド(phospholipid)

燐脂質

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホスファチド」の意味・わかりやすい解説

ホスファチド
phosphatide

リン脂質 phospholipidともいう。複合脂質の分類区分の一つであって,リン酸含有指標となるが,次の2つに大別される。 (1) グリセロリン脂質 リン酸のほかにグリセリン脂肪酸と有機塩基 (コリンエタノールアミン) あるいはアミノ酸 (セリン) とが組合わさってできる。 (2) スフィンゴリン脂質 グリセリンを含まず,代りに炭素水素から成る長鎖の特徴ある有機塩であるスフィンゴシンを主体とし,これに脂肪酸とリン酸とコリンなどが結合する。ホスファチドは生体膜の構成成分などとして重要であり,ことにグリセロリン脂質は,膜構造の共通の基礎物質の一つとして広く存在し,またスフィンゴリン脂質は有髄神経髄鞘 (ミエリン) などに特に含量が高い。一方グリセロリン脂質は,脂質代謝の中間代謝形態,また血液中での輸送形態などとしても重要である。

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化学辞典 第2版 「ホスファチド」の解説

ホスファチド
ホスファチド
phosphatide

[同義異語]リン脂質

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「ホスファチド」の解説

ホスファチド

 リン脂質,ホスホリピドとともいう.グリセロール,脂肪酸,リン酸を含む複合脂質.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のホスファチドの言及

【リン脂質(燐脂質)】より

…複合脂質の一つで,リン酸エステルおよびホスホン酸エステルをもつ脂質の総称。ホスファチドphosphatideともいう。アルコールとして,グリセロールをもつグリセロリン脂質glycerophospholipid(またはphosphoglyceride)と,スフィンゴシンをもつスフィンゴリン脂質sphingophospholipidに大別される。…

※「ホスファチド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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