ボーマン嚢(読み)ボーマンノウ

デジタル大辞泉 「ボーマン嚢」の意味・読み・例文・類語

ボーマン‐のう〔‐ナウ〕【ボーマン×嚢】

糸球体嚢しきゅうたいのう異称英国眼科医解剖・生理学者のボーマン(W.Bowman)が最初に記載したのでいう。

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精選版 日本国語大辞典 「ボーマン嚢」の意味・読み・例文・類語

ボーマン‐のう‥ナウ【ボーマン嚢】

  1. 〘 名詞 〙 ( ボーマンはBowman ) 腎臓皮質にあり、糸球体を包む二重の嚢。細尿管末端が膨大したもの。糸球体と合わせて腎小体と呼ばれ、尿生成のための濾過を行なう。一九世紀イギリスの解剖学者ウィリアム=ボーマンに由来する名。〔人体機能(1952)〕

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栄養・生化学辞典 「ボーマン嚢」の解説

ボーマン嚢

 腎臓の糸球体を嚢状に包む組織

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーマン嚢」の意味・わかりやすい解説

ボーマン嚢
ボーマンのう

糸球体嚢」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のボーマン嚢の言及

【腎臓】より

… 腎臓は多数の腎単位,すなわちネフロンnephronの集合したもので,腎単位は腎小体(ラテン名corpusculum renis,英名renal corpuscle)と尿細管(ラテン名tubulus renalis,英名renal tubule)とからなり,排出機能を営む一つの構造単位である。腎動脈血の供給を受けている糸球体とそれを包むようにしてボーマン囊Bowman’s capsuleがあり,この両者をいっしょにして腎小体という。しかし海産硬骨魚では,腎小体の退化消失したものがある。…

【排出】より

…脊椎動物には排出器官として発達した腎臓があるが,無脊椎動物にも系統群によってそれぞれ特有の排出器官があり,排出器官では,原理的にはろ過,再吸収,分泌の三つの過程を経て尿が作られる。脊椎動物の腎臓を例にとると,まず第1段階として腎小体(マルピーギ小体)で,小動脈よりなる糸球体からそれを包むボーマン囊へ体液がろ過されるが,これは小動脈内血圧と外側の圧の差によって起こる限外ろ過であって,血球と大部分のタンパク質を除く血液成分がこし出される。つぎにこのろ液(原尿)が細尿管内を流れるあいだに,水,ブドウ糖,無機塩類などの必要な物質は再吸収されて血液中にもどり,余分な物質やろ過が不十分であった物質は,血液中から細尿管内に分泌され,最終的に尿ができる。…

※「ボーマン嚢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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