ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーマン」の意味・わかりやすい解説
ボーマン
Borman, Frank
[没]2023.11.7. モンタナ,ビリングズ
フランク・ボーマン。アメリカ合衆国の宇宙飛行士。1968年12月にジム・ラベル,ウィリアム・A.アンダースとともに『アポロ8号』に乗り組み,人類初の月周回飛行を行なったほか,その 3年前の 1965年12月にはラベルとともに『ジェミニ7号』に搭乗して宇宙空間に 330時間35分間滞在し,『ジェミニ6号』と史上初となるランデブー飛行を成し遂げた(→ジェミニ計画)。
1950年ニューヨーク州のウェストポイント陸軍士官学校を卒業後,空軍に勤務し,1951~56年にフィリピン駐留の第44戦闘中隊に所属する。空軍兵器学校で教えたのち,1957年にパサディナのカリフォルニア工科大学から航空工学の修士号を取得。その後,ウェストポイントやアメリカ空軍航空宇宙研究飛行学校(のちのアメリカ空軍テストパイロット学校 USAF TPS)で教鞭をとり,1962年にアメリカ航空宇宙局 NASAの宇宙飛行士に選抜された。アポロ8号の成功ののち,NASAのフライトクルー運用担当の副局長に任命。アポロ計画において重要な役割を果たした。1970年7月に NASAを退職し,イースタン航空の役員に就任,1975~86年には同社の最高経営責任者 CEOを務める。同社がテキサス・エア・コーポレーションに売却されたあとも 1991年まで副会長の地位にあった。一方,1988~96年にはレーザー機器メーカー,パトレックスの取締役も務めた。
ボーマン
Bowman, Sir William
[没]1892.3.29. ドーキング近郊
イギリスの解剖学者,生理学者,眼科医。 1837年にロンドン大学医学部に入り,25歳でキングズカレッジ病院に勤務。種々の組織の微細構造の研究を始め,41~42年の間に随意筋の構造と機能,肝臓の微細構造,腎臓の構造と機能などについての研究報告を出した。特に重要なのは腎臓の研究で,尿のろ過にあずかる糸球体嚢はボーマン嚢とも呼ばれている。次いで眼の研究に入り,46年にロンドン王立眼科病院の医師になった。 80~83年イギリス眼科学会初代会長。数多くの眼科手術法を創案,実施した。
ボーマン
Bowman, Isaiah
[没]1950.1.6. メリーランド,ボルティモア
アメリカの地理学者。行政にもたずさわり,アメリカ地理学会を国際的学会に育て上げた。のちジョンズ・ホプキンズ大学学長 (1935~48) 。 1919年のパリ講和会議には W.ウィルソン大統領およびアメリカ代表団の顧問として参加した。 F.ルーズベルト大統領在任中は科学・国家政策の相談に応じた。主著に『新大陸-政治地理学の諸問題』 The New World,Problems in Political Geography (第4版,28) がある。
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