マイコープ(英語表記)Maikop

改訂新版 世界大百科事典 「マイコープ」の意味・わかりやすい解説

マイコープ
Maikop

ロシア連邦南西部,北カフカス西部のクラスノダル地方にあるアディゲ(アドゥイゲヤ)共和国(1922年7月27日自治州として成立,91年共和国となる。地域名アディゲヤAdygeya)の首都。人口15万7000(2003)。アディゲ人は古来北カフカスに居住した諸族の一つで,アディゲ語はアブハジア語,カバルダ語などとともにカフカス諸語の北西グループを形成する。1857年ロシア帝国の軍事要塞が建設された。1911年油層が発見され,20年ソビエト権力が樹立された。工業都市で,鉄道網の要地である。市内の墳墓(1897発掘)は考古学上のマイコープ文化(前3千年紀後半)研究の端緒となった。
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百科事典マイペディア 「マイコープ」の意味・わかりやすい解説

マイコープ

ロシア,カフカス北部の都市。黒海岸に近く,アディゲイ共和国の主都アルコール,各種缶詰,タバコなどの工業が行われる。1897年この地のクルガンから発掘された遺物は,西アジア関係の深いマイコープ文化(前3千年紀の牧畜文化)として有名。15万4647人(2009)。
→関連項目アディゲイ

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