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マイヤーソン Myerson, Roger B.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マイヤーソン
Myerson, Roger B.

[生]1951.3.29. マサチューセッツ,ボストン
アメリカ合衆国の経済学者。フルネーム Roger Bruce Myerson。 1973年ハーバード大学で学士号と修士号を,1976年博士号を取得。 1976~2001年ノースウェスタン大学で教鞭をとり,2001年シカゴ大学教授に就任。資源配分において,どのようなルールを用いれば社会的効率性を達成できるかをゲームの理論を用いて分析し,収入等価定理を導いた。この定理はオークションのルールに広く使われている。 1979年顕示原理を拡大し,メカニズムデザイン (制度設計) 理論を発展させた。これらの業績により,2007年レオニード・ハーウィッツ,エリック・S.マスキンとともにノーベル経済学賞を受賞した。著書に,"Game Theory: Analysis of Conflict" (1991) ,"Probability Models for Economic Decisions" (2005) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マイヤーソン
まいやーそん
Roger Bruce Myerson
(1951― )

アメリカの経済学者。ボストン生まれ。1976年にハーバード大学で応用数学の博士号を取得し、ノースウェスタン大学教授などを経て、シカゴ大学教授を務める。L・ハービッツが提唱した資源の最適効率配分に関する「メカニズム・デザイン(制度設計)理論mechanism design theory」を発展させた功績で、2007年にハービッツ、E・S・マスキンとともにノーベル経済学賞を受賞した。
 ハービッツがゲーム理論で定式化した資源効率配分のためのメカニズム・デザイン理論を不確実性の問題に拡張し、実践的な分析道具とした。とくに、入札(オークション)問題への応用に成果をあげた。古くから、オークションにはせり上げ型、せり下げ型などが使われてきたが、マイヤーソンは1981年の論文で、売り手にとって最大の利益となる独自メカニズムを論理的に設計した。まだ価値の決まっていない財に対し、適正な価格をつけるという画期的な業績を残した。
 入札への応用では、アメリカ連邦通信委員会の周波数オークションで同時せり上げ方式という新方式を編み出し、政府に莫大(ばくだい)な収益をもたらした。このほか、資源の採掘権、電力供給などに実用化されている。[矢野 武・金子邦彦]

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