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マシス Massis, Henri

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マシス
Massis, Henri

[生]1886.3.21. パリ
[没]1970.4.17. パリ
フランスの評論家。筆名 Agathon。パリ大学文学部および国立装飾美術学校に学ぶ。雑誌『オピニオン』の編集事務長 (1911~14) として「今日の若者たち」と題する調査を行い注目を集めた。 1920年,J.バンビルとともに雑誌『ルビュ・ユニベルセル』を創刊,伝統主義の立場に立って愛国とカトリック信仰の理想を説き,ジッド,R.ロランらを攻撃,しばしば激しい論争を巻起した。主著『審判』 Jugements (23~24) ,『西洋の擁護』 Défence de l'Occident (27) ,『モーラスとわれらの時代』 Maurras et notre temps (51) ,『西洋とその運命』L'Occident et son destin (56) など。アカデミー・フランセーズ会員 (60) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

マシス【Henri Massis】

1886‐1970
フランスの批評家モーラスの影響下に精神形成を遂げ,1911年,アルフレッド・ド・タルドとともにアガトンAgathonの筆名で行ったアンケート《新ソルボンヌ精神》の峻烈な科学主義批判で一躍有名となった。第1次大戦後,ジッドをはじめとする同時代文学者をカトリック的倫理主義の立場からなで切りにした《審判》2巻(1923,24)によって批評家としてのユニークな地位を確立する。第2次大戦中の政治的態度のため戦後一時沈黙を余儀なくされたが,60年アカデミー・フランセーズ会員に推挙された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マシス
ましす
Henri Massis
(1886―1970)

フランスの批評家、カトリック思想家。20世紀初期にはAgathonの筆名で『新ソルボンヌの精神』や『現代の若ものたち』(ともに1911)を発表して注目を集め、ついで『審判』2巻(1923)や『西洋の防衛』(1927)を著して文壇・論壇で活躍したが、その批評眼の底にはトマス主義に拠(よ)る熱烈な信仰心があった。またモーラスに誘われてアクシオン・フランセーズの政治運動に参加し、愛国思想を鼓舞した。第二次世界大戦中ビシー政府に加担したため、戦後しばらく沈黙を守ったが、1960年フランス・アカデミー会員に推される。著書にはこのほか『モーラスと現代』(1951)、『バレスとわれわれ』(1962)などがある。[西村嘉彦]

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