ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンビル」の意味・わかりやすい解説
バンビル
Banville, (Étienne-Claude-Jean-Baptiste) Théodore (-Faullain) de
[没]1891.3.13. パリ
フランスの詩人,劇作家。ノルマン系貴族の家に生れ,パリ大学法学部を中退後,処女詩集『人像柱』 Les Cariatides (1842) で好評を得た。『鍾乳石』 Les Stalactites (46) 発表後,各種の新聞に劇評や風刺文を書き,盛んにブルジョア階級を攻撃。『杯の血』 Le Sang de la coupe (57) ,次いで『奇怪なオード』 Odes funambulesques (57) によって,高踏派詩人としての名声を確立した。ほかに『亡命者たち』 Les Exilés (67) などの詩集,『グランゴアール』 Gringoire (66) などの戯曲,『わが回想』 Mes Souvenirs (82) ,『フランス詩小論』 Petit traité de poésie française (72) がある。
バンビル
Bainville, Jacques
[没]1936.2.9. パリ
フランスの歴史家,評論家。モーラスの影響のもとに王党主義の運動「アクシオン・フランセーズ」に参加,外交,政治の論客として活躍。対ドイツ関係に鋭い洞察力を示し,富国強兵を説いた。主著『フランス史』 Histoire de France (1924) ,『ナポレオン』 Napoléon (31) 。アカデミー・フランセーズ会員 (35) 。
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