マツバニンジン(読み)まつばにんじん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マツバニンジン」の意味・わかりやすい解説

マツバニンジン
まつばにんじん / 松葉人参
[学] Linum stelleroides Planch.

アマ科(APG分類:アマ科)の一年草。全株無毛。茎は丸く、直立して高さ40~60センチメートル、上方で分枝する。葉は互生し、線形で長さ1~3センチメートル、3脈がある。8~9月、枝先に総状花序をつくり、淡紫色で小さな5弁花を多数上向きに開く。萼片(がくへん)は5枚、縁(へり)に少数黒色の腺点(せんてん)がある。蒴果(さくか)は球形で5裂する。種子は扁平(へんぺい)な倒卵形褐色光沢がある。日当りのよい草地に生え、北海道から九州、および朝鮮半島、中国、シベリア東部に分布する。最近はたいへん数を減らしている。

[小林純子 2020年7月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android