インターネット上の交流サイトであるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を日本で初めて提供した株式会社、またはそのSNSの名称。日本のSNSの草分け的存在で、ピーク時にはユーザー登録数1500万人超であったが、後発のツイッター、フェイスブック、LINE(ライン)、インスタグラムなどのSNSにとってかわられ、2013年(平成25)以降はスマートフォン(スマホ)用ゲームを主力事業としている。なおSNSサービスとしてのミクシィは一部機能が2015年に終了となった。
1999年(平成11)に実業家の笠原健治(かさはらけんじ)(1975― )が創業したウェブ求人事業のイー・マーキュリーが前身。2000年に株式会社とし、2004年にSNSのミクシィ(mixi)の運営を開始、2006年に現社名に変更した。ミクシィは「mix(混ぜる、交流する)」と「i(人)」を組み合わせた造語。個人情報を登録すれば原則無料で電子掲示板の「コミュニティ」や日記、音楽、動画などを利用できる。既存ユーザーから招待を受けないと利用できない完全招待制(その後、登録制に変更)という安全さを売り物に日本のSNSとして最大手の地位を確立した。2006年に東証マザーズ上場。しかしフェイスブックなどの新興SNSの追撃を受けたうえ、2009年には、売買春の温床となる「出会い系サイト」として疑わしいコミュニティを削除してユーザー離れを招いた。2013年にスマホ用ゲーム「モンスターストライク」を発売して業績がV字回復し、以降、スマホ用ゲームに主力事業を移行した。家族向け写真・動画共有アプリ事業なども手がけるが、収益の大半をスマホ用ゲームに頼っており、新事業育成が課題である。本社は東京都渋谷区、資本金96億9800万円、売上高1440億円、純利益265億円、従業員884人(2019年3月期)。
[矢野 武 2019年12月13日]
出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について 情報
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