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ミラレパ ミラレパ Mi-la ras-pa

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミラレパ
ミラレパ
Mi-la ras-pa

[生]1040. マンユル,クンタン
[没]1123
チベットの聖者,道歌集『グルブム』の作者。チベット仏教カーギュ派の開祖マルパの弟子。初め黒呪術などを学んで人を殺したこともあったが,改心してマルパの門に入り,苦行に専念して師から秘儀を伝授された。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミラレパ
みられぱ
Mi la ras pa
(1040―1123)

チベット仏教の一派カーギュッパbka rgyud pa(カギュ派)の苦行者、詩聖。つねに身にレパ(綿服)を着けて修行・遍歴したミラ(家名)の意。西部チベットのガリ地方グンタンの地の生まれ。幼時に父を失い、叔父に財産を横領されて貧苦の生活を送った恨みを晴らす目的で呪術(じゅじゅつ)を習得して叔父一族を絶滅させたが、のちに罪業の深さを悔いて密教の大修行者マルパmar paについて仏道の修行に励み、ついに秘儀の伝授を受けた。禁欲、放浪、岩窟籠(がんくつこも)りなど身を削るような厳しい苦行を行い、多くの奇瑞(きずい)・霊験(れいげん)を示現して、84歳で禅定(ぜんじょう)中の岩窟から天空に消えたといわれる。その伝統は弟子のガムポパsgam po paを通じてマルパを開祖とするカーギュッパとよばれるチベット仏教旧派の一宗として今日まで存続している。彼の自叙伝『ナムタル』rnam tharと歌謡集『グルブム(十万頌(じゅ))』mgur bumはいまもチベット人が賛嘆し愛唱する、チベット民間伝承文学の数少ない傑作のなかでもっとも古いもの。[川崎信定]
『J. W. de Jong ed. Mi la ras pa'i rnam thar, texte tibtain de la vie de milarpa, Indo-Iranian Monographs, vol. (1959, 's-Gravenhage) ▽Toni Schmid The Cotton-clad Mila, Tibetan Poet-Saint's Life in Pictures (1952, Stockholm)  ▽河口慧海著『苦行詩聖ミラレパ・ヒマラヤ山の光』(1931・日本蔵梵学会)』

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