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ミラー図法 ミラーずほうMiller's projections

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミラー図法
ミラーずほう
Miller's projections

アメリカの O.ミラーが考案した3種の地図投影法をいう。 (1) 狭義のミラー図法で,1942年に発表した国務省製の世界図に用いた。メルカトル図法の世界図では両極地方が表わされないことを改良するために,漸長率の公式に任意定数 m=4/5を挿入した。この変換で,正角で航程線が直線に表わされるという性質は失われる。ミラー自身は「変更メルカトル図法」と命名した。 (2) 南北アメリカ大陸を続いた形で地図に表わすために考案した (1941) 。北アメリカ大陸は極を大西洋上に,南アメリカ大陸は極を太平洋上におくそれぞれの斜軸正角割円錐図法を中部アメリカで接続するもので,国立地理協会の 500万分の1アメリカ図に用いている。 (3) 横軸平射図法について正角変換を行い,円である等ひずみ線を楕円に変更するもので,アフリカ図に用いることを目的に考案された (53) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミラー図法
みらーずほう
Miller's projections

地図投影の一種。アメリカのミラーOsborn Maitland Miller(1897―1979)が考案した3種の図法の総称。一般に、1942年に国務省から刊行された世界全図に用いられた変更メルカトル図法をさす。これはメルカトル図法と類似の形であるが両極は表示されるようになっている。ただし正角図法ではなく、航程線(地球上で方位が一定の線)も直線に表されない。ほかの2種は、アフリカ全図用に横軸平射図法を変形した長楕円(ちょうだえん)平射図法、アメリカ両大陸を1図に収める双極斜軸正角円錐(えんすい)図法である。ここで前者は投影軸が地軸に直交する横軸平射図法の縦軸方向と横軸方向の寸法比を1対1から変形し、縦長の長楕円形としたものである。後者は北アメリカと南アメリカをそれぞれ別の斜軸正角円錐図法(投影軸が地軸に斜交する)で作図し、中央アメリカで接続するように作図したものである。[金澤 敬]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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