地図投影の投影面に基づく総称の一つ。地球に円錐をかぶせ、その上に経緯線を投影し、その円錐を展開したとみなされる図法の総称。円錐の軸と地球の軸が一致する正軸の場合に、緯線は同心円弧、経線はその円弧の中心から放射する直線束となるので、経緯線は直交する。距離が縮尺どおりに正しく表される正距となる緯線である標準緯線は1本の場合と2本の場合がある。前者は1基本緯線円錐図法または接円錐図法、後者は2基本緯線円錐図法または割円錐図法という。緯線の間隔は、正距円錐図法では等間隔で経線に沿って正距となり、正積円錐図法では緯度が標準緯線の緯度(標準緯度)より離れるほど間隔は狭まり、正角円錐図法では広がる。
[金澤 敬]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…明確な図式がないと地図は本来作成できないし,また安心して利用することもできない。
[地図の図法]
地図の図法(投影法)を,その投影面から分類すると,(1)方位図法,(2)円錐図法,(3)円筒図法に分けられる。(1)の方位図法は地球上の一点に接する平面に経緯線を投影する図法であり,(2)の円錐図法は地球面に接するか,またはわずかに食い込む形で円錐をかぶせ,経緯線を投影して,これを切り開いて平面とする図法であり,(3)の円筒図法は同じく地球面に接するか,またはわずかに食い込む形で円筒をかぶせ,経緯線を投影してこれを切り開いて平面とする図法である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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