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メカニカルシール mechanical seal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メカニカルシール
mechanical seal

回転軸用接触式密封装置の一種。機械装置の内部から外部への流体の漏れや,外部から機械装置内部へ有害な流体,固形異物などが侵入するのを防止する。基本構造は,密封端面の摩耗に従い軸方向に動くことのできる従動リングと動かないシートリングから成り,緩衝機構を有し,軸に垂直な相対的に回転する密封端面において流体を密封する。その密封端面での接触圧は,ばね作用および密封流体の圧力で与えられるので,従動リングは回転中の軸方向の動きに対して良好な追随性を示す。摺動材料としては,一般に耐摩耗性にすぐれた超硬合金,セラミックス (アルミナ炭化ケイ素) などの硬質材料と,カーボンを代表とする自己潤滑性にすぐれた軟質材料との組合せで使用される。設計および材料の選定により広く対応ができるので,各種回転機器に苛酷条件を含め非常に広く使用されている。構造上より端面シール end face sealとも呼ばれる。

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百科事典マイペディアの解説

メカニカルシール

機械の回転軸の漏止め装置の一種。軸とともに回転する環と固定の環を接触させ,その摺動(しゅうどう)によって漏れを防ぐ。気密・液密がほぼ完全,軸が横ぶれしてもさしつかえない,軸をいためないなどの特長があり,ポンプ,送風機などに広く用いられている。
→関連項目パッキング(機械)

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世界大百科事典内のメカニカルシールの言及

【パッキング】より

…割りリング形パッキング(一般にピストンリングと呼ばれる)は,金属製の割れのあるリングであり,主として内燃機関のピストンとシリンダー壁間の漏れ止めとして用いられる(図-e)。 メカニカルシールは回転運動専用の密封装置で,従動リングとシートリングをおもにばねで押し付け,その接触面で漏れ止めをする(図-f)。一般にシートリングには黒鉛を,従動リングには金属を用いる。…

※「メカニカルシール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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