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メコン川流域開発 めこんがわりゅういきかいはつ

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知恵蔵2015の解説

メコン川流域開発

メコン川(中国名は瀾滄江)はチベット高原を源流に、中国・雲南省からミャンマー、タイ、ラオスの国境を下り、カンボジアベトナムを経て南シナ海に注ぐ全長4425kmの大河。流域面積は約81万平方キロメートル。豊富な水量と共に、河口のメコン・デルタは世界的な米作地帯を形成。流域の水利・水運などには関係国を始め国際協力不可欠である。1957年に国連の呼びかけでタイとインドシナ諸国によるメコン委員会が組織され、総合開発プロジェクトスタートしたが、ベトナム戦争の激化などインドシナの戦乱で活動は停滞。90年代に入って「戦場から市場へ」を合言葉アジア開発銀行(ADB:Asian Development Bank)なども流域開発に積極姿勢を見せるようになり、94年に中国とミャンマーも加わった新メコン委員会が発足。96年には、東南アジア10カ国と中国によるメコン川流域開発協力会議が組織され、開発体制が整った。2002年には流域6カ国による初の首脳会議、大メコン流域圏会議がプノンペンで開かれ、特に中国がASEAN接近をにらんで積極的な関与の姿勢を打ち出した。第2回首脳会議は05年7月に中国の昆明で開催された。開発と環境保全や流域諸国の利害の調整などが課題だ。日本政府も影響力維持を図るためODA拡充を表明している。

(片山裕 神戸大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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