ライシャワー発言(読み)ライシャワーはつげん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ライシャワー発言
ライシャワーはつげん

アメリカ軍による日本への核持込み問題に関するライシャワー元駐日アメリカ大使 (1961~66在任) の発言。 1981年5月,ライシャワー氏が,(1) 核の持込み (イントロダクション) とは核兵器の日本への陸揚げ,貯蔵を意味する,(2) 核兵器積載のアメリカの艦船,航空機の日本領海・領空通過は核持込みにはあたらないとの日米間の口頭了解がある,(3) これに基づき米艦船は核積載のまま日本に寄港している,と発言したとの報道がなされた。発言者が占めていた地位の重さから,従来からの核持込み疑惑に伴う非核三原則事前協議の空洞化論争に重大な材料を提供する結果となった。それ以前にも,たとえば 74年のラロック証言 (→ラロック ) の際の論争を含め,わが国への核持込み疑惑については絶えず議論がなされていた。ライシャワー発言を契機とする野党の追及に対し,政府は,核の寄港,通過を事前協議の例外とする口頭了解の存在を否定するとともに,「非核三原則にある核を持込ませずということは,核の貯蔵,配備,領海・領空の通過,寄港などを含め (事前協議で) それらすべてにノーというのが政府の解釈であり,立場である」との従来からの答弁を貫いた。

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