ライフサイクルエネルギー(その他表記)life-cycle energy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ライフサイクル・エネルギー
life-cycle energy

機器の全寿命期間中に直接・間接に費やされたエネルギーの総量をいう。たとえば家庭用のエアコンについて,冷房暖房に直接利用したエネルギーだけでなく,エアコン自体を製造するのに要したエネルギーも考慮する。直接利用したエネルギー量の測定は困難ではないが,製造品は複雑多岐にわたる生産工程を経ているため,後者のエネルギー量の算定には困難が伴う。そこで単純化した生産システムをモデルとして想定して算出することが多い。一つのモデル家庭を対象として試算された例によれば,住宅自動車の生産に投入されたエネルギーを加えると暖房・給湯照明・自動車などに直接使用したエネルギーの約 6.7倍のエネルギーが,1年間に費やされていることになる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む