企画段階から設計、製造、販売、販売後の保守サービス、廃棄・回収までの製品寿命(プロダクト・ライフ・サイクル)全体を通して、製品を一元管理する手法。product lifecycle managementの略称で、製品ライフ・サイクル管理と訳される。IT用語の一つである。1990年代に登場した概念で、自動車、電子機器、機械、製薬、建築など広く世界各国の物づくりの現場で採用されている。取引先との間に情報システムを構築し、製品の開発期間の短縮、生産工程の効率化、コストの圧縮、製品の適時市場投入など物づくりに関するあらゆる効率化につなげるねらいがある。サプライチェーン・マネジメント(SCM)や顧客情報管理(CRM)と並んで、PLMに関する業務効率化ソフトの開発も盛んである。
消費者嗜好(しこう)の変化にあわせて製品寿命の短命化や多品種少量生産が進んでおり、製品の機動的な市場投入や市場からの適切な撤退が求められている。このため物づくりの世界では、製品開発力の強化だけでなく、製造量の機動的な調整、消費者嗜好の変化を迅速に製品開発に反映することなどが必須(ひっす)になっており、この解決手法としてPLMが普及している。まず、設計図や部品表といった製品データを、設計・デザイン段階から発注、組立て、完成に至るまで共有する製品データ管理(PDM:product data management)を導入し、これを生産設備管理、人員管理、流通管理、ユーザー保守管理などに発展・進化させてPLMを構築するケースが多い。
[編集部]
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新